従来型耐震建築
では、建物が地盤に固定されているため、建物の応答加速度は増幅され、基礎部分の地震波の数倍にも達する。このため、建物内の居住者は立つこともできなくなり、内部の什器やコンピュータなどが転倒・散乱するなど、その恐怖感は想像を絶する。こうして、建物の機能は麻痺し、機能回復には多くの時間と費用が必要となる。
免震建築
では、上部建物がひとかたまりとなって水平方向にゆっくりと動く。従って、骨組の変形は非常に小さくなり、弾性範囲にとどめることが容易であると同時に、建物内の什器や機器類の転倒も起こらず、大きな安心感を得ることができる。
また、積層ゴムとダンパーの性能は実物実験により事前に確認できる。このため免震建築が地震時にどの様な動き方をするのかは正確に予測でき、地震時の建物性能を事前に評価することが可能になった。この様に、免震構造は骨組と空間の安全性を確保する設計法として登場してきた。
BACK
1
/
2
/
3
NEXT
バックナンバー一覧
copyright 2004 (c) Fukuoka Univarsary Takayama Mineo All right reserved.