高山峯夫のホームページ
免震構造に関する研究 建築構造物の振動問題に関する研究 4menshin.net
トップページ
最新情報
略歴
記事
入門編
実践編
リンク集
お問い合わせ
記事
設計者のための免震入門(4) 積層ゴムの構造と特徴
 
 
座屈荷重
 座屈荷重 Pcr (= δcrA)は、(8)式において KH =0となる、即ち qH / π となる時として求められる。

(12)

(12)式に(9)式の KS , Kr を代入し、を考慮すれば、
となる。ここで平方根中の が非常に大きな値を示すことから、上式は次式のように近似できる。
ここで、
 図6には座屈応力度と形状係数の関係を G =4 [0.39MPa]と6kg/cm2 [0.59MPa]の場合について示す。これより、座屈応力度は S1S2 が大きいほど高くなることが判る。また、せん断弾性率が小さければ、座屈応力度と形状係数の関係は比例関係を示し、(13)式で精度良く求めることができる。 (13)式より積層ゴムの座屈応力度は、 として簡単に推測することができる。上式の ξ は、 G =4.5kg/cm2 [0.44MPa], Eb =20t/cm2 [1.96GPa], κ =0.85とすれば、 S1 と ξ の関係は表2のようになる。
図6 積層ゴムの座屈応力度と形状係数の関係
表2:座屈応力度算出の際の S1 と ξ の関係
S1 10 15 20 25 30 35
ξ 1.005 0.983 0.954 0.920 0.883 0.845





BACK 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6
NEXT



copyright 2004 (c) Fukuoka Univarsary Takayama Mineo All right reserved.